機能の概念モデル
より良い機能設計のために機能の概念モデルを整理しておきたいと思います。
コンピュータの機能は以下の要素で構成されます。
(1)入力
機能の外部にある呼び元から渡されるデータ、および、データを渡すことを入力と言います。
(2)参照
外部の機能を呼び出し、その結果として受け取るデータ、および、データを受け取ることを参照と言います。
(3)記憶
入力や参照、演算の結果として入手したデータを一時的、あるいは永続的に保存することを記憶と言います。
(4)演算
記憶したデータを加工することを演算と言います。
(5)制御
他の構成要素を組み合わせて入力から出力までデータを処理することを制御と言います。
(6)更新
外部の機能を呼び出し、その際に渡したデータ、および、データを渡すことを更新と言います。
(7)出力
呼び元に返すデータ、および、データを返すことを出力と言います。
前提となっているのは情報処理試験などでもおなじみの基本です。
■コンピューターの5つの機能
「コンピューターの5大装置」として習う入力、出力、記憶、演算、制御は、コンピューターの物理的な装置について述べたものです。
しかしながら、概念レベルにおいてもこの5つが機能の類型を示すものであり、且つ又、機能の構成要素を考える上で有用な視点を与えてくれるものであると考えます。
■機能の関連性
機能の呼び出し関連において、呼び先からデータをもらう参照呼出しと呼び先にデータを送る更新呼出しがあります。