Fiddler Extention 作ってみた④
開発者のEric Lawrence 氏がtelerik 社に入られて今後はどうなるのだろうかと心配されましたが、Fiddler は引き続きフリーで使用することができるとのことでひと安心です。
.Net Framework 4.0 に対応したFiddler4 が登場したり、サイトがリニューアルされたりと、氏は最近も精力的に活動されていらっしゃるようです。
さて、手元のExtention を確認した限りでは、既存のExtention はFiddler4 でも問題なく動作するようです。
・・・とはいえ、せっかくFiddler 本体が.Net Framework 4.0 に対応したのですから、Extention だってそうしたいと思うのは当然のことです。
C# 4.0 からサポートされた「dynamic」を使えば、Word やExcel のオブジェクトを操作するコードがこれまでよりすっきり書けるんです。
従来は、Reflection を使って何行もコードを書かなければならず、苦痛でした。
(VB.NET を使えばいいじゃんというツッコミは、ここでは置いておきます。)
・・・という訳で早速、C# 4.0 でFiddler Extention 作ってみました。
ダウンロードはこちらからお願いします。
配布物の内容
- readme.txt
最初にお読みください。 - net.hagurese.FiddlerExtentions.SiteProfiler.dll
SiteProfilerプログラム本体
機能仕様
SiteProfiler は、Webアプリケーションテスターの方向けに、Fiddler を使って記録したHTTP通信データを解析し、画面遷移毎に取りまとめてレポート出力するツールです。
スクリーンショット(画像をクリックして拡大)
前作DropObjects のTargetExport 機能を切り出して再設計しました。
TargetExport との主な違いは、
- Fiddler のデータを取りまとめる際に使用するUIを全面的にリニューアルしました。
- 画面遷移毎に取りまとめたデータをツール側で保存することができるようになりました。
- 従来はHTTPリクエストのみを解析していましたが、HTTPレスポンスも解析できるようになりました。
- MIMEタイプ、文字セットを個別に指定して、解析エラーや文字化けを防ぐことができるようになりました。
- レポート出力ロジックを外部スクリプト実行方式にしました。C# プログラマであれば簡単にお好みのレポートを出力することができます。
です。
- レポート出力処理を非同期処理に変更しました。処理に時間のかかる場合でも他の操作が可能です。(ver. 1.0.1.0)
動作環境
- オペレーティングシステム
Microsoft Windows 7
Microsoft Windows XP - 実行環境
Microsoft .Net Framework 4.0 - 本体
Fiddler4 ver.4 以上 (ver.4.4.3.8 beta にて動作確認済)
インストール
zipファイルを解凍して、以下のファイルをマイドキュメント配下の「/Fiddler2/Scripts/」フォルダにコピーしてください。
- net.hagurese.FiddlerExtentions.SiteProfiler.dll
使用方法
チュートリアルをご覧ください。
ライセンス、免責事項
SiteProfiler の著作権は作者(はぐれSE)に属します。
プライベートでも仕事でも、利用者ご自身の責任においてご自由に利用してください。
利用によって損害が生じた場合であっても、作者はいかなる責任も負わないこととします。
二次配布する場合はご連絡ください。
有償での配布、商用パッケージへの同梱等はご遠慮ください。
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